2010年06月14日
平成21年9月、国の重要無形文化財である「小千谷縮 越後上布」は、ユネスコ無形文化遺産に
登録されました。
工芸品としては第1号の登録です。
ということで、長岡市にある新潟県立近代美術館にて開催されている「小千谷縮 越後上布展」を
観に行ってきました。
江戸時代から現代までの様々な帷子が飾られていて、雪国で生まれた文化の結晶である麻の
織物の歴史を感じることができます。
また、反物として完成するまでの様子をビデオで観ることができるのですが、それを観るといかに
手間がかかるのかが分かります。
実際、越後上布として認定されるためには下記の条件が必要です。
・糸は手紡ぎの苧麻糸のみを使うこと
・絣の柄付けは手作業で糸を括ること
・地機(いざり機)で織ること
・湯もみ、足踏みをすること
・雪さらしでさらすこと
それぞれの工程に熟練の職人たちが携わっており、そのいくつかの手を経て素晴らしい織物が
できるのだと感動するともに、この文化を継承していくことの大切さを感じました。
↓「小千谷縮 越後上布展」は6月27日まで開催されています。
期間中には、実演や講演会なども行われるとのことです。